関数電卓博物館

CASIO fx-135

 

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メーカー CASIO 14/09/03初出
型式 fx-135   
発売年 1980ころ  
販売価格 不明  
動力 単三×2  
表示方式 EL  
コレクション
付属品
なし  
2014年3月に行われた理学部の引っ越しに伴い,教養化学実験室も18号館に統合された.本機は,A棟からの引っ越しの際に発見され,サルベージされたものである.幸いなことにコンディションはそれほど悪くなかった.

電源スイッチ以外の全てのスイッチがソフト化された.現代の「標準電卓」タイプ関数電卓の直系の先祖にあたる.使い勝手は「標準電卓」のCanon F-500あたりとそれほど変わらず,十分実用的である.

表示方式は,私のコレクションで唯一のEL表示.この表示方式は寿命が短く,残念ながら現在では写真に写るほどのコントラストを出せない.消費電力はLEDや蛍光表示よりはマシなものの,自発光デバイスであるためやはり電池は数時間と持たない.したがって,乾電池の他にACアダプタ対応である.

搭載されている関数は現代の「標準電卓」と何ら変わらない.キーアサインも,名機(迷機?)CASIO fx-260Aとほとんど同じである.fx-260が[x2]を表に,[√]をその裏に配置したのに対して本機は逆の配置.このへんの変遷は,関数電卓マニアとしては感じ入るところがある.

比較的珍しいモデルなのか,ネット上に有意義な情報は見つからなかった.私のコレクションの中で,本機以降の「標準電卓」モデルはfx-3600Pvとfx-260Aのみなので,この後のCASIOの「標準電卓」モデルの進化の歴史については不明でる.今後,更にコレクション収集を続けながら解明していく予定.