東海大学理学部 遠藤研究室

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2023/06/03 本を書きました


土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド」(森北出版)を上梓した.この本には因縁がある.10年以上前に「土地家屋調査士調査士試験のための関数電卓パーフェクトガイド」という本を書いたのだが,印税が一円も支払われないため,出版社とは絶縁状態.それでも,類書はないので今でも古書市場で少しは流通しているらしい.誤植もあるし,関数電卓の進化にも対応していないので,何とかしたいと思っていた.自分らしい解決策は,良書を出して悪書を沈めること.幸い,森北出版から本書執筆の話をいただき,この日に至る.以下,「まえがき」より抜粋.

土地家屋調査士試験とは法務省が管轄する,非常に難関な国家試験の一つです.特徴の一つに,法律などの「文系」の知識と,測量などの「理系」の知識の両方が要求される,と言う点があります.本書は,関数電卓を全く使ったことがない,という人でも試験に必要な数学の基礎と関数電卓のスキルを独習で学べるように配慮して書かれています.持ち込み可能な関数電卓からCASIO fx-JP500を選び,キーの基本的操作からはじめて,三角関数について必要最小限の知識を復習,計算履歴やメモリーなどを勉強します.後半ではトラバース測量の基礎と,交点,面積などの測量計算の考え方を学び,過去の試験問題を実際に解くことを通じて,手に入れた関数電卓を使いこなすことを目標とします.土地家屋調査士試験受験者をターゲットにした関数電卓の指南書は現在でも無いようですので,従来の参考書では関数電卓の使い方が分からなかった,と言う方にこそ手にとって頂きたいと思います.