電磁気学特論(SPM)

2013年 2014年 2015年

レポート課題1 出題 05/22 〆切 06/05

右図の様なダイポールアンテナが放出するパワーについて考察する.アンテナが放射する電磁波の振動数は0.65GHzである.アンテナの真横,1.0mの点Pにおける電磁波の強度は1.0W/m2であった.
  1. アンテナが放出する電磁波のパワーを求めよ.
  2. 最も単純な近似では,アンテナが放出するパワーの見積もりは,真横の強度に球の表面積を掛けたものである.実際のパワーはそれに対してどれほどか求めよ.

 

レポート課題2 出題 07/03 〆切 07/17

エリプソメトリーによる複素屈折率の計測について考察する.試料はアルミニウム,入射光の波長は589nmである.右図の様に,s偏光とp偏光を等量,同位相で含む入射光を入射角80oで入射する.以下の問に答えよ.アルミニウムの複素反射率については教科書p99を参照せよ.

  1. s偏光,p偏光の複素反射率をそれぞれ求め,極形式で解答せよ.
  2. 射出光は楕円偏光になるが,これがどのような楕円を描くかを計算し,グラフに描画せよ.
※計算は,関数電卓では全く無理で,少なくともExcelの様な表計算ソフトを使う必要がある.複素数の計算は実部・虚部を独立に計算することでExcelでも可能だが,Mathematicaの様に複素数を扱える数式処理ソフトを利用することを推奨する.

※2. は難しく考えないこと.ExおよびEyはそれぞれE0cos(ωt)で,これに複素反射率が掛かったものが反射光の強度及び位相となる.あとは,t=0からt=2π/ωまでを適当に分割し,それぞれの時刻におけるEx,Eyを求める.

※グラフを描くときはアスペクト比に注意せよ.円が円に見えないグラフは不適当.