電磁気学特論(SPM)

第3章 電磁波の吸収,増幅

複素誘電率から複素屈折率へ

懸賞問題:p36の式変形,\begin{displaymath}
\sqrt{a+ib}=\alpha+i\beta
\end{displaymath}を演繹的に解きなさい.
2006年度,4A生の水島龍徳君がエレガントな解答を寄せてくれました.解答はこちら.ちなみに,正攻法だとこうなる

 

Cole-Cole plot

 R1=1.0,R2=2.5,C=0.1として描いたDebye型緩和のCole-Cole plot.ωは0.1から20まで変化させている.

 右のグラフの,原点から円弧の先端へ引いた直線が電場と電束密度の強度比,位相差を表す.従ってグラフがy軸の最大点に達したとき,電場と電束密度の位相差が最大になる.一方,線の長さが電場と電束密度の比率になっているので,円が終端に近づくに従い緑のグラフがどんどん小さくなって行く.

 周波数は等間隔に増えているが,Cole-Cole plot上の円の進み方はどんどん遅くなって行く..