絶版コレクション

APCalc

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メーカー Mike Davis 06/06/09初出
型式 APCalc 3.26  
実売価格 $19.95  
入力方式 数式通り  
角度モード 表示部[D]をタップ
[F<->E]キー 自作プログラムで代替
メモリSTO Graffitiで任意の変数(A=2×3)などと入力
メモリRCL GraffitiでA*3などと使用
√キー独立 関数キーは自由に配置可能
x^2キー独立
1/xキー独立
BSキー  
これは電卓でなく電卓ソフトなのだが,PDAの関数電卓は充分に独立した関数電卓として利用可能であるのでここで紹介する.

プラットフォームはもはや絶滅寸前のPalm.今使っているCLIEも調子が悪いのだが,新型に買い換えようにももう売っていない.

愚痴はさておき,この電卓,「カスタマイズ可能」であることが大きなメリット.無い機能は作ればいいのだ.関数電卓のプログラムは組む気にもならないが,これはBasicライクなプログラミング言語が付属していて,Graffiti入力で相当大きなものも組める.レーザー共振器のビームサイズを計算したり,ドップラー広がり幅を計算するプログラムを作って入れてある.電卓ではとうてい無理な高度なプログラミングが可能.これは,Palmというプラットフォームを利用した,関数電卓の新しい形態の可能性を充分に感じさせるものだ.

似たようなものにポケコンというのがあるが,これは非常に大きく,重い.しかも,パソコンとのインターフェースが貧弱なものが多い.総合評価ではこちらに軍配が上がる.

関数電卓として不便な点は,やはり指で入力できないこと.これは専用のハードにはかなわない.あと,プログラミング言語の仕様,エディタの使い勝手がもう少し良くてもいいのでは,と思う.

電卓専用のハードウェアにこれと同等の機能があったら5万出しても買うぞ.