絶版コレクション

Kenko Fx-82LB

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メーカー Kenko? 06/06/09初出
型式 Fx-82LB  
実売価格 $1  
入力方式 標準電卓  
角度モード [DRG]
[F<->E]キー [F<->E] 
メモリSTO [x-M]
メモリRCL [RM]
√キー独立  
x^2キー独立  
1/xキー独立 ×  
BSキー  
fかつて指導していた学生が,海外旅行のおみやげとして買ってきてくれた.売価$1は「冗談だろ」と思ったが,手にとって納得.まるでおもちゃのようなチープな質感.裏蓋を開けると,ボタン電池が入るようになっているが筐体は乾電池式と共通で,妙なアダプタで変換している.これでも立派に計算が出来るのだから凄い.機能的にはSHARP EL-501Eと全く変わらない.計算が遅いのでは,と思ったが,69!の計算も0.2秒くらいで出来るし,問題なし.

Kenkoというメーカー名はネットで調べたが,メーカーサイトは見つからず.HP電卓のフォーラムでも「電卓の価格破壊」と話題になっていた.

キーの押しにくさは絶望的.ここまでコストダウンすれば当然だろう.

「関数電卓の原価とは?」という疑問を真剣に考えざるを得ない1台.

※良く見るとこの電卓,キー配置がF-500と全く一緒.

追記:「電磁気学I」を履修している学生からKenkoについての情報を得た.中国の電卓メーカーらしい.ホームページはここ.覗いてみたが,関数電卓だけで10種類以上のラインナップがある.

しかし,デザインといい,型番といい,日本のカ○オ,○ャープ,キヤ○ン社製にそっくり.こんなジョークを思い出した.

『新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。まず、アメリカの企業が新製品を開発する。 次にロシア人が、「自分が同じものを、もうすでに30年前に考え出していた」と主張する。 そして、日本人がアメリカ製品以上のクォリティのものを造り、輸出し始める。 最後に、中国人が日本製のものに似せた偽者を造る--。』
早坂隆,世界の日本人ジョーク集,中央公論新社(2006)