関数電卓マニアの部屋
CASIO fx-995ES
メーカー | CASIO | 12/12/17初出 | |
型式 | fx-995ES |   | |
実売価格 | \4,980 | 新宿ヨドバシカメラ | |
入力方式 | 自然表示 |   | |
角度モード | △ | [SHIFT][SETUP][数値] | |
[F<->E]キー | ○ | [ENG] | |
メモリSTO | △ | [SHIFT][STO][A-F, M, X,Y] | |
メモリRCL | △ | [RCL][A-F, M, X,Y](CASIO方式) | |
√キー独立 | ○ | ||
x^2キー独立 | ○ | ||
1/xキー独立 | ○ | ||
BSキー | ○ | ||
CASIOの第三世代「自然表示」モデルの最上位機種.今回のモデルチェンジで各モデルの機能の差異がどうなったかまとめておこう. ・fx-375ES 旧913ES相当の機能に科学定数を追加. ・fx-915ES 旧993ESにほぼ準拠.375ESに行列,ベクトル演算などを追加したもの. 更に,993に無かった機能として総積を求める機能や素因数分解などが追加された. ・fx-995ES fx-915ESに「元素周期表」の機能を追加.あとは,915ESと比べて統計関係の機能が充実. 新型の上位機種で,私が関数電卓でやらせたいと思う機能は無い.ベクトルや行列の計算が必要ならMathematicaを使うし,原子量を知りたければネットか壁のポスターを見る.従って,正直,今回の5,000円近い出費は痛かった.それでも,敢えて購入したのは,現在執筆中の「理系人のための関数電卓パーフェクトガイド」改訂版の資料として必要なためだ. 筐体は旧モデルの993ESを受け継いだようで,アルミの表面パネルが高級感を醸し出す.関数電卓としての基本機能はfx-375ESと同じなので,上のレビューを見て頂きたい.当然,今回のモデルチェンジで採用された「解の小数表示」が最大のセールスポイント. では,本機の目玉である「元素周期表」とはどんな機能か.詳しい操作法の説明は別記事を参照して頂きたいが,簡単に言うと,Atwt(n)と言う関数が新しく搭載されたというものだ.これは,整数を引数に取る関数で,nに原子番号を入れると,原子量(2009 IUPAC)を返す.他にも高度な統計関連の機能があるとはいえ,それらのために+3,000円を支払うのは勿体ないと思う.旧913/993の選択のときには科学定数の有無があったので,「好みで選んで良いよ」というのが私の意見だったが,今回はさすがに「375で充分」と言いたい. |